2018年08月29日

鬼のように暇だから、鬼のようにマニアックな長文を書く!

こんにちは。ムジカギター教室講師の樋口昌紀です。第5週目ともなれば私、樋口はかなり暇である。こんな機会に超マニアックなアコースティックギター記事を書こう。1960年代辺りの日本を想像しながら。
 私が持っているアコギは高校の同級生、新谷栄治氏より献上されたKawashimaのみ。詳細はこちら。ずっと大事にしている。そんな折、ふと目に止まったアコギがあった。見た感じ、何かタダならぬ妖気、オーラを放っている。ヤフオクを何気に見ていただけなのに、画面越しにもかかわらず、私の注意を独り占め。「んん〜〜」よく見るとKawashimaのラベルが。。ヘッドロゴはSwingというものになっているが、中のラベルは見覚えのあるKawashimaではないか。しかし、鬼のようにジャンク、ほぼゴミである。終了まで5日間ほどあったので、最終ちょっと見てみようと思って放置した。
 最終日、まだ気になっていた。Top単板ならばジャンクでもいいが、画面からは分からない。品番はNo40おそらく当時¥40,000のモデル。微妙である。板の感じから合板だと思った。でも、送料の方が高いくらいの値段である。見たい。見たい。今なら中1男子のあの好奇心にも勝てる。そんなパワーを感じた。
 アナタは縁というものを信じるであろうか。僕は縁しかない。と思っている。Kawashimaはムジカに送られることになった。
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Kawashima、なんという仕打ち。

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kawashima、写真では気が付かなかったが指板は大きく剥がれ、アジャスタブルロッドが丸見えであった。

数日後、届いた包みを開けた瞬間思った事。「ゴミが来た。」
正直、あまりの状態の悪さにクレームを付けようかと思った。でもしばらくすると、ま、夏休みの工作と思って直してみるかという気になって来た。出品者に礼を言って気持ちを復活モードに切り替えた。しかし、まぁひどい。指板、ネックヒール、ブリッジとにかく剥がれまくって、変形しまくっている。
トラスロッドをいっぱいに緩める。幾分、指板が戻った。接着できるかも。
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樋口の荒療治が始まったのだ。接着は24時間ずつ行う。

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バーン・ガニアのスリーパーのように締め上げる。ふに〜
ボディーは木戸修、長州力、梅宮辰夫的こんがりカラーである。褐色の弾丸。

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インスタでも♡いいね!をくれるstewmacの板。ヒールの継ぎ目がパッカン。針金で逆反りにさせてタイトボンドと木ネジをねじ込んでやった。また24時間。

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ロメロスペシャル!

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アクロバティックなやっちゃで。

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ブリッジも24時間。焦らない。焦らない。

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とにかくお掃除。はじめはボディにマジックリン行ったりました。

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困ったのがペグである。今回のKawashima復活にあたって決めていたこと。「何も買わない。」である。これを直すために部品だとか工具を一切買わない。あるもので直すというミッション。しかし、このペグ、グローバーみたいな外観はいいのだが、ナット受けがプラスティックである。おそらく経費節減であろうが、ここをプラスティックにしてはいけない事は分かっていたはずである。見事に折れている。。第2次世界大戦末期、鉄がなく木造のゼロ戦を作っていた日本軍の話を思い出した。
 新品で6個も買いたくない。松原さんに電話をしていた。「2個ありませんか?」買うつもりであった。しかし、黒でよければ差し上げますとの事。。おお、おお、、おお〜〜!ペグなんざショッキングピンクでもいいのである。

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かくして、このようなRockでパンクなヘッドになったのだ。

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問題はこのステッカーの日焼け跡である。VAN?なんのこっちゃ。8x4じゃなくて?これ後で教えてもらったのですが、1960年代に一世を風靡したファッションブランドだそうです。おそらく1960年代後半〜1970年代前半のギターなのでしょう。ビートルズが解散したり、万博があったり、そのころこのステッカーを貼ってFolkしてたんですね。。萌える。

私の答えはこうだ!
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変に隠すからおかしくなるのである。ハゲたら丸坊主。これ鉄板。つまりよりハゲる方向に行くのである。
こうしてKawashima No40はもう一度、なごり雪や順子を奏でられるまでになったのである。

ここからは、新谷氏から譲り受けたKawashimaとの比較である。
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Gut Guitarとあるようにこの方は元々クラシックギターの製作家だと思う。しかしながら1970年代フォークブームで誰も禁じられた遊びなんか弾かなくなった。ガッツでも読んでコードフォームを2,3個覚えれば、流行りのフォーク青年になれてしまう時代が来たのである。「何がアポヤンドだ。」当然手工クラシックギターなど売れない。だからアコギを作ったのではないか。このラベルには角印と直筆のサインがある。ペグもグローバー。「これはこだわって俺が作った。」と言っているようである。

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一方こちらのラベルには角印もサインもないGutの文字は紙で隠されている。「これは俺のラベルを貸してるだけだ。本意ではない。」そう言っているようである。Noに数字も入って、量産モデルとして世に出たのであろう。

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しかしながらその作風にはやはり共通点がある。ブリッジの形、ピンホールの穴あけ位置。

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同じである。

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3ピースバックもこだわっていたようである。

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はじまりは高1で新谷君と知り合ったところからなんですよ。縁しかないですよ、やっぱり。そのKawashimaがこのKawashimaを呼んだんですね。大事にします。あ、何も買わないってステッカー新しく買ったやないですかって?

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これのフレーム作りの残りです。だから何も買ってない!(弦は買った…)

☆ここまで読んでいただいたのも何かの縁でございやす。
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厚かましくこっちも右矢印1重ね重ねありがとうございやす。
ご訪問いただき誠にありがとうございました。樋口昌紀<(_ _)>
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posted by 樋口昌紀 at 15:18| Comment(0) | TrackBack(0) | ギターリペア
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